【2019年度第4回例会レポート】多様な個性を生かしてチーム内コミュニケーションを円滑に!
~ソフトウェアの職場に明るい未来をつくる~ (講師:キャリアコンサルタント 南 有美さん)
今回の例会は会員が講師となり、チーム内コミュニケーションを円滑にするポイントについて気づきを得るためのワークが行われました。
まず、ワークの前にコミュニケーションを良くするために必要である「対話」の目的が「意味を探求し共通の理解を得ること」であり、その前提は、「参加する人は、誰一人完璧な正解を持っていない」、「対話に参加している人は全て適任者」であることを講師から紹介されました。また、対話の基本は傾聴すること、違和感(異なる考え)を対話の場に出す勇気や違和感を持っていそうな人をフォローすることも大事とのことでした。
その後グループに分かれ、最初のワークとして参加者それぞれが「ミックスフライランチを書く」という作業を行いました。全員の結果を見比べるとフライの種類や数等が人によって様々でした。
次のワークは、「牛乳を買う時に気にすること」を参加者がそれぞれ挙げるというものでしたが、人によって気にかける点は製造日、産地、味、デザイン、メーカー等異なるものでした。
これらのワークによって、単に同じ問いかけをしても人によって答が異なることが認識でき、改めて共通の理解を得られるような対話の重要性に気づきました。
次は、参加者が小学生から大学生の間の思い出を振り返ることで、各人の価値観を知るワークを行いました。「金の糸」というすごろくを使って行いましたが、参加者が子供のころに思っていたこと、その中でも現在までつながっている想いがあることを共有できました。
それぞれに過去育ってきた環境、着眼点の違いがあることを意識しながらコミュニケーションをとることも大事であることに気づかされました。
これを理解した上で、「年末年始に旅行に行くツアー」をグループでの対話によって作り上げるワークが予定されていましたが、このワークは時間切れで行えませんでした。残念です。
最後に、良いコミュニケーションを築くには、外見だけでなく事実をもとに相互理解できる部分を増やすこと、相互に信頼関係を築くことが大事なことを共有し今回の例会を終えました。
円滑なコミュニケーションは、プロジェクトチームとして効率よくソフトウェア開発を行う段階でも重要です。ぜひ参加者には今回の気づきを活かしていただきたいと思いました。